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●エミール・ガレ
エミール・ガレ(1846〜1904)。父親のガラス器、陶磁器の店のデザインを担当しながら文学・哲学・植物学等を学ぶ。植物・花・昆虫の文様と、自身で完成させた被せガラス、エナメル彩ガラス等の技法で1889年、1900年のパリ万博で世界的な名声を得る。工房を構えたナンシーはアール・ヌーヴォー期装飾美術の一大拠点となった。
●ドーム兄弟
兄オーギュスト(1853〜1909)、弟アントナン(1864〜1930)。ガレや家具職人マジョレルらと並びナンシー派を代表するガラス工芸作家。ヴィトリフィカッシオン、アンテルカレールといった技法を得意とした。
●ルネ・ラリック
ルネ・ラリック(1860〜1945)。動物の角や宝石に植物・昆虫・裸婦といったモチーフを用いた宝石細工師として1900年頃からその名を知られ、後に香水瓶のデザインからガラス工芸に転向。金型を用いて独特に型吹き・型押しガラス器を開発した。
●ミューラー兄弟
フランス、モーゼル地方に生まれた男9人・女1人の10人兄弟のガラス工芸家。工房を構えて兄弟全員でガラス製品を生産した。
●ティファニー
ルイス・カムフォート・ティファニー(1848〜1933)かの有名なニューヨーク五番街の宝石店ティファニーの長男、アール・ヌーヴォー期のアメリカを代表するガラスメーカー経営者兼デザイナーとして活躍。
○宙吹き
溶けたガラスを吹竿二巻き取り、回しながら息を吹き込んで成形する方法。ガレの作品の多くにみられる。
○型吹き
木や粘土、金属で作った型の中に、ガラスを吹竿で吹き込む成形方法。
パート・ド・ヴェール:砕いたガラスを型につめて窯で焼き、型から取り出して磨いて仕上げる成形方法。特徴として細部までガラスの色を自在に調合できる。
○被せガラス
ガラス素地に色ガラスを被せ、その表面を部分的に落として図様を描き出す技法。深浅を加減して彫刻を施すとカメオ彫となる技術を、ガレが十九世紀末に完成させた。
○エナメル彩ガラス
融点の低い色ガラスを粉末にして油や松脂で練り、ガラス器に図様を描き焼き付けたもの。色絵ガラスともいう。
○アプリカッシオン
昆虫なら昆虫の形に作った色ガラスを、器など本体に熔着させる装飾技法で、英語ではその名のとおり「アップリケ」。
○ヴィクトリフィカッシオン
粉末色ガラスをガラス素地にまぶして炉に入れなじませる。ドームの作品によく見られる、いくつもの色が混じり合った地紋はこの技法による。
○アンテルカレール
透明ガラスの層の間に色ガラスを挟んで彫刻を施す。ドームが特許を取得した装飾技法。
○エッチング
ガラスの表面を薬品で腐食させ、文様を表す技法。ガラス表面の艶消しにも使われる。
○グラヴュール
ガラス表面に手彫りで文様を彫刻する技法で、アール・ヌーヴォーのガラス器では草花文様等をレリーフ状に彫り出すのによく使われた。その細かさによってルーム、ルー、モレット、シズレ等に細分される。
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