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UPDATE 07/04/11

カフェ・ブレイク


  一度冬の寒さに逆戻りした3月でしたが、ようやく春らしい陽気になってきました。温かい日差しを受けながら、オープンカフェでお茶でも一杯という機会も増えてきそうですね。
 カフェと言えば、最近は空前のカフェブーム。おしゃれなカフェがあちこちに見られます。ところで、このカフェと呼ばれる空間、実はその昔、現代賞賛される芸術家にとってもなくてはならない場所であったということを皆さんご存知でしょうか。
 時は19世紀末。芸術の都パリ。宮廷芸術しか存在しなかった時代に印象派という新しい前衛芸術が生まれた時代です。フランス各地をはじめ世界各国から新しい芸術の創造を求めて数々の芸術家がパリにやってきました。しかし彼らは、その大半は貧窮の中で暮らしていて、個々のアトリエは狭く、臭く、夏は暑く、冬は寒かったと言います。また、まともな収入が無い彼らはいつも空腹でした。しかし、カフェに行けば、コーヒー一杯で居心地の良い場所に何時間いてもよいし、仲間たちと討論もでき、気の良いカフェの店主が残り物を分けてくれるかもしれない。優しい店主に、芸術家は自身の作品を置いていきます。するとカフェは様々な作品で彩られ、非公式の展示場となり、画商や批評家が訪れ、若き才能を世間へ公表し、新たな芸術が生まれていったのです。
 ピカソ、ロートレック、シャガール、モディリアーニ、藤田嗣治。。。当時無名の芸術家がパリのカフェに集まり、その才能を順に開花させていきました。
 芸術家と聞くと個人のアトリエにこもり、他人とのコミュニケーションもとらずに作品の制作に没頭する姿を想像してしまいますが、実はその逆、カフェでの出会いや、討論、人々との繋がりを欲し、大切にしていたのです。
 年を重ねるにつれて、人との新たな出会いは減っていくと言います。新しい出会いに期待する半面、今までの出会いを大切にしたいと思う今日この頃です。例えば今の職場の上司、同僚たち。皆さんとの出会いに、感謝・感謝です。


名古屋本社  安藤








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