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UPDATE 07/05/09

新緑の候、、、


 3ヶ月程前に、とある百貨店で行われていました日本画家の田渕俊夫先生のトークショーに行ってきました。
 田渕先生は緑色が好きで、空にまで緑色(日本画の顔料は緑ではなく緑青(ろくしょう)と呼ぶそうです。)を使っているそうです。そして自分の周りにある何気ない景色にも心を留め、それを絵にしていると語っていました。
 催事場に飾ってあった先生の絵は素朴な風景の中に青みがかったエメラルドのようなきれいな緑が広がっていました。どこにでもある風景のようですが、幻想的な世界が絵の中に現れていました。
 冬が終わり桜の季節も過ぎ行き、だいぶ暖かくなってきました。田渕先生の好きな緑色がまばゆい美しい季節となりました。私のいちばん好きな季節です。そして実は私のいちばん好きな色も緑です。
 萌黄、淡萌黄、裏葉柳、松葉色、常盤色、千歳緑、青朽葉、木賊色、苔色、若竹色、老竹色、これ実はすべて緑色なのです。「緑」という言葉はもともと草木の「新芽」の意味でそこから色の名前になったという説や、「めてり(芽出る)」から生じたとも言われています。同じ緑でも明るい緑から深い緑まで、あらゆる種類の緑を見つけ出し名前をつけることは、日本人の自然を慈しみ愛でる心の表れだと思います。

 今年のゴールデンウィークは久しぶりに実家へ帰りました。名古屋から実家までの電車の車窓に、田渕先生の絵のモチーフにあるような、素朴ですがとても感動的な光景が目に飛び込んできました。
 黄緑から深緑まで様々な色に染まった山々、緑色のじゅうたんを敷きつめたかのように大地に広がる田畑、どれが萌黄色か、どれが常盤色か、どれが木賊色かというのは全く見当がつきませんが、確かにどれも違う緑色の風景がどこまでも続き、とても新鮮で清々しい気持ちになりました。普段、都会の高層ビルのジャングルの中で生活をしているので、素朴な風景でしたがとても癒されました。
 私の目に映った自然は屋久島や知床のような雄大な絶景には到底勝てませんが、心の中にはしっかり留まり、感動を与えてくれました。普段あくせくして心にあまり余裕がありませんが、自分の周りをもう少しよく見渡してみたら心に留まる自然や感動がきっともっと見つかるかもしれません。



名古屋本社 宮野










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