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UPDATE 07/12/14

"Come on Stand up ! "
 アートKのT先輩と行った銀座の居酒屋での話です。

 昔ながらの雰囲気が残る、飾り気のない大衆食堂といった感じのお店で、土曜日の夜のせいかサラリーマンの姿はほとんどなく、常連風な客や、なにかの集まりの2次会といった客が多かった。2人組のおしゃれな中年男性の隣に通された。ビールと軽いつまみでゆっくりしていたのだが、どうも隣の会話が気になる。聞きなれたことのある作家の名前がたくさん出てくる。国吉康雄、梅原龍三郎、長谷川利行、有島生馬、山口薫・・・。洋画の物故作家の名前ばかり連呼する声が聞こえてくる。気になる、気になる、何故か嬉しい。絵に詳しいだけなのか、それともコレクターなのか。その話に口を出すか否か迷っている自分とは反対に、ほかっておけといった表情でT先輩はマグロの刺身を食べている。隣の話はさらに続く。オークションで目当ての作品が買えなかったという話になった。あぁこの人たちはどうやら絵のコレクターなんだと思った。思った瞬間とうとう2人の話に突っ込んだ。「絵がお好きみたいですが?」と。「いやいや私たち売れない画家なんです」予想外の答えが返ってきた。近くの画廊で個展が始まるから、作品の飾り付けに来た帰りだそうだ。律儀に個展のDMもいただいた。絵を描きながら、好きな作家や昔お世話になった作家の絵をオークションなどで買ったりしているみたいだ。最近はオークションに業者がたくさん来てなかなか落札出来なくなったと嘆いていた。急にT先輩は名刺を取り出し「もしよろしければ」と会社の紹介をしていた(笑)。

 少しして2人は帰られたのだが、何故か複雑な気分になって仕方がなかった。最近はどこにいっても現代美術作家の話題で持ち切り。雑誌、新聞にもその類の記事がよく掲載される。業界発展のためにはとても嬉しいこと、ただその反面、今までとこれからの日本画、洋画はどこにいくのだろうという不安もある。世界に通用するような作家とはいかなくても、日本中誰もが知っているような人気作家がもっともっとたくさん出てきて欲しい。

 来年は美術業界にとってどんな年になるんでしょうか。さぁ期待しましょう!!


東京支社 花井







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