買取・作品一覧
今村紫紅 イマムラ シコウの美術品買取情報
今村紫紅の美術品を探しています
今村紫紅の美術品をお持ちでしたら 美術品買取専門店のアート買取協会へぜひご連絡ください。 豊富な買取実績にもとづく無料査定で 少しでも高く、お客様の満足する価格で買取いたします。
今村紫紅
今村紫紅とは
●生い立ち広く言えば馬車道に含まれる、横浜市尾上町に住む今村岩五郎の三男として生まれる。今村家は元々伊豆出身で、祖父の代に江戸に出て提灯屋を営み、末っ子だった父岩五郎は、新天地の横浜で一旗揚げようと、輸出向け提灯を商っていた。明治28年(1895年)、15歳ごろ山田馬介なる人物にターナー風の水彩画を学び、干支に因んで「龍介」の雅号を貰う。
●修行時代
明治30年(1897年)、長兄保之助(号・興宗)の勧めで、兄と共に松本楓湖に師事、特に兄の厳しい指導のもと大和絵の粉本の模写に明け暮れる。兄の指導は厳しく、まだまともに描けない状態で銀座界隈まで写生に行かせたり、走っている馬を写生するため人間も走りながら写生しろと言ったり、色を強く塗ると叱りつけ水で洗い流して描き直しをさせたという。翌31年、様々な美しい色彩を表す「千紫万紅」から二字を取り、自ら「紫江」と号す。同年10月、日本美術協会展で早くも初入選。同33年(1900年)、生涯の友となり行動を共とする安田靫彦らの紫紅会に入会するが、会名と紫紅の名前が同じため会名を紅児会と改称。同会、および楓湖門下生を中心とする巽画会で、主に歴史人物画の研究を進め、新日本画の開拓のリーダー的存在となる。
●天心らとの出会い
明治40年(1907年)春に訪れた茨城県五浦の日本美術院研究所では、靫彦とともに岡倉天心の指導を受け菱田春草や横山大観らの制作姿勢に大きな刺激を受けた。紫江が五浦に着いた晩、天心に「君は古人では誰が好きですか」と訊ねられると、即座に「宗達です」と答え、天心に認められる切っ掛けとなった。当時、宗達は光琳の影に隠れて余り知られておらず、紫江の日本画への造詣が深さを伺わせる。またこの逸話は、宗達が再評価されるきっかけとなった逸話としても知られる。同年9月、新派による国画玉成会にも参加。同年、第一回文展に出品した「秋風五丈原」は落選となるも本人は気にせず、上野公園で文展審査員の荒木十畝の後ろを歩きながら、「十畝の絵はありゃなんだ。全然出来てないではないか」と、本人に聞こえるのも平気で声高に言い放ったという。
●南画への傾倒
明治44年(1911年)から原三渓の援助を受け、原邸で毎月、三渓の収集した日本や中国の古美術鑑賞を行い、明清画や富岡鉄斎を研究する。45年、第6回文展に出品した「近江八景」で二等賞を受賞。この作品で大和絵の伝統を継ぎながらも、南画研究による柔らかな筆致と、当時紹介された後期印象派的な点描と色彩の対比を融合させ、紫紅独自の様式を確立する。
大正3年(1914年)単身インド に渡航して、帰国後経営者同人として参加した第1回日本美術院の再興院展出品作「熱国之巻」(東京国立博物館蔵)は、紫紅芸術の頂点を示す作品である。大胆な構図と華麗な色彩を特色とし、大和絵の伝統に琳派・印象派・南画などの新解釈の手法を加えた。同年、速水御舟ら若手作家を率いて赤曜会を結成。小杉放庵や長谷川昇らから、「目黒の貸元」とあだ名された。「入る日・出る日」など、特に後期の作品には南画風のものが多い。
●日本画の革新
紫江は常々「日本画がこんなに固まってしまったんでは仕方ありゃあしない。とにかく破壊するんだ。出来上がってしまったものは、どうしても一度打ち壊さなくちゃ駄目だ。そうすると誰かが又建設するだろう。僕は壊すから君達、建設してくれ給え。」「徳川以降の絵はひどく堕落している。何と言っても建設より破壊が先だ。」「暢気に描け。芸術に理窟はいらない。何事にも拘束されず、自由に、快活に自己の絵を描け」と仲間たちに語っていた。日本画の因習を壊そうとし、主題、構図、彩色など絵画の全ての面で自由な創意による新しい日本画への改革こそ、紫江の生涯をかけた命題であった。
その芸術的革新性と、若手の親分格としての豪放な性格から、将来を大いに期待されたが、酒による肝臓病と脳溢血のため、35歳の若さで死去。墓所は世田谷区北烏山の妙高寺。墓石は安田靫彦が考案し、施主は原三渓が務めた。紫江の人柄について、靫彦は「君は極めて意志の強い人であった。実によい頭脳をもって居た人であった。あの燃える様な感情を持って居ながら、一方に常に緻密な頭脳で平静な判断や内省を行って居た。」といい、速水御舟は「氏は敵とも未方ともならないやうな人は嫌いであった。又なかなか情に厚い人で、且つ道徳的の人であった」と記している。
今村紫紅の主要作品
・平親王 (横浜美術館) 1幅 明治40年(1907年)東京勧業博覧会
・時宗 (東京国立近代美術館) 絹本著色 1幅 明治41年(1908年)
・達磨[説法][1](東京国立博物館) 絹本著色 1幅 明治43年(1910年)第十回巽画会
・伊達政宗 (横浜美術館) 絹本著色 1幅 明治43年(1910年)第十二回紅児会
・風神雷神[2] (東京国立博物館) 絹本著色 双幅 明治44年(1911年)
・護花鈴 (東京、霊友会妙一記念館) 絹本著色 六曲一双 明治44年(1911年)第五回文展
・宇治の山路 (静岡県立美術館) 絹本著色 1幅 明治45年(1912年)
・近江八景 (東京国立博物館) 紙本着色 8幅 大正元年(1912年)第六回文展 重要文化財
・龍虎 (埼玉県立近代美術館) 大正2年(1913年)絹本著色 双幅
・熱国之巻 (東京国立博物館) 紙本著色 朝之巻と暮之巻の2巻 大正3年(1914年)
・南風 (個人蔵) 絹本著色 1幅 大正4年(1915年)第一回赤曜会
・沙魚 (横浜美術館) 1幅 大正4年(1915年)
・細雨 (横浜美術館) 1幅 大正4年(1915年)
・早春 (山種美術館) 1幅 大正5年(1916年)
絵画や骨董品、美術品、古美術を売るなら、
買取専門店「アート買取協会」にお任せください!
- すぐつながる、査定以外のご相談も 0120-081-560 受付時間 9:30~18:30
- 24時間受付、手軽に買取相談買取査定する
- スマホでカンタン買取査定LINE査定も受付中
今村紫紅の買取実績例
買取の流れ
-
- STEP1買取査定のご依頼
- 美術品の基本情報がお分かりになりましたら、下記フォームにご記入ください。
- ご本人様所有以外の作品(ご家族の方・代理人除く)、贋作、盗難品は買取できません。
-
- STEP2査定結果のご連絡
- 絵画、骨董品と、各ジャンルごとに専門の鑑定士が査定し、メール・お電話・LINEにて、査定結果をご連絡いたします。なお、査定料は一切かかりません。
- 作品によっては、査定・鑑定代行にお時間をいただく場合がございます。
- 所定鑑定機関のある作家に関しては、鑑定を所定鑑定機関に依頼する場合がございます。
- 最初のお問い合わせより日数が経過している場合、相場が変動している場合がございます。2週間以上経過している場合は、再度お問い合わせください。
-
- STEP3買取方法の選択
査定金額にご納得いただき、買取させていただくことになりましたら、店頭買取・宅配買取・出張買取の中から、お好きな買取方法を選択していただきます。
- 一部、出張買取の対象外となる作品もございます。
- 買取の際、ご本人確認書類等が必要になります。
-
- STEP4買取金額のお支払い
店頭買取・出張買取の場合、 現金にてお支払いさせていただきます。
宅配買取の場合、契約書類のやり取りが完了後のお振込みとなります。
なお、入金は、当社に作品到着後、作品を確認いたしましてお客様との連絡が取れ次第、お振込みさせていただきます。
アート買取協会の最新買取実績
-
ジャン・フサロ
ヴェニス・ラ・ジュデッカ
- 洋画
- 絵画
- 特徴
- 油彩
- 掲載日
- 2024.04.26
-
楽吉左衛門
赤茶碗 (九代 楽了入)
- 茶碗
- 茶道具
- 陶磁器(陶器・磁器)
- 骨董品・古美術
- 特徴
- 陶磁器
- 掲載日
- 2024.04.25
-
富岡鉄斎
渓山招隠図
- 日本画
- 絵画
- 特徴
- 彩色、日本画、軸
- 掲載日
- 2024.04.24
-
元永定正
作品
- 現代アート
- 絵画
- 特徴
- シルクスクリーン、版画
- 掲載日
- 2024.04.23
※買取価格は当社のこれまでの買取実績のご参考額です。実際の査定価格は作品の状態、相場等により変動いたします。
美術品の売却が初めての方に
「買取の流れ」をご紹介!
全国出張・宅配買取や無料査定も実施中!
今村紫紅の鑑定機関・鑑定人
東美鑑定評価機構 鑑定委員会
一般財団法人東美鑑定評価機構は、美術品の鑑定による美術品流通の健全化及び文化芸術の振興発展に寄与する公的鑑定機関。
今村紫紅に関する美術館情報
-
富山県水墨美術館
〒930-0887
富山県富山市五福777富山県水墨美術館は、自然に囲まれた落ち着いた環境の中で水墨画など日本文化の美を鑑賞することのできる、茶室や庭園を配した和風の美術館です。
-
静岡県立美術館
〒422-8002
静岡県静岡市駿河区谷田53-21986年4月に開館。「17世紀以降の日本と西洋の風景画」「静岡ゆかりの作家・作品」「ロダンと近代彫刻」を中心に、作品収集や企画展を開催。講演会・講座・ワークショップをはじめ、教育普及活動にも力を入れ、「開かれた美術館」を目指す。
-
神奈川県立近代美術館 葉山館・鎌倉別館
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1神奈川県立近代美術館は、日本で最初の公立近代美術館として、1951年に開館して以来、つねに美術館はどうあるべきかを考えながら国内での先導的な役割を担って活動してきました。所蔵作品はおよそ15,000件にのぼります(2021年2月現在)
-
川越市立美術館
〒350-0053
埼玉県川越市郭町2-30-1川越市立美術館は川越ゆかりの作家を中心に、近代以降の作品を所蔵する美術館。 2002年に開館し、視覚障害者も美術を鑑賞できるタッチアートコーナーを併設。 また、川越市名誉市民である洋画家・相原求一朗(1918〜99)の記念室を設けている。
-
茨城県近代美術館
〒310-0851
茨城県水戸市千波町東久保666-1偕楽園から続く緑豊かな千波湖畔にある美術館です。横山大観など茨城県ゆかりの作家を中心に、国内外約4,000点の近現代美術作品を収蔵・展示し、ロダン作「三つの影」、横山大観作の「流燈」など多数の所蔵作品を鑑賞することができます。また、美術館南側に、水戸市出身の洋画家である中村彝(つね)のアトリエを新築復元し、彝の遺品や資料を公開展示しています。
-
アーティゾン美術館
〒104-0031
東京都中央区京橋1-7-21952年1月に株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎の個人コレクションを公開するため、京橋のブリヂストン本社ビルの2階にオープンしました。印象派と20世紀美術を中心とする近・現代美術と日本近代洋画を収集・展示し、その質の高いコクションで人々に親しまれています。東京駅から徒歩5分のオフィス街の中心にありながら、都会の喧噪を忘れる落ち着いた空間の中で名画を楽しむことができます。印象派と日本近代洋画を中心に、古代から現代アート まで約3000点を所蔵。
-
横浜美術館(現在休館中)
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1横浜美術館は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある美術館。1989年3月に横浜博覧会のパビリオンとして開館、博覧会終了後の同年11月に正式開館。みなとみらい地区の歩行者動線・都市軸の一部であるグランモール公園沿いに位置する。 幕末以降の横浜ゆかりの作品群、セザンヌ、マグリットなどの作品も所蔵している。
-
福島県立美術館
〒960-8003
福島県福島市森合西養山1福島県立美術館は、1984年7月、福島市のシンボル・信夫山のふもとに、隣接する福島県立図書館とともに設立。福島駅からも近く、交通の便もよい場所にありながら、野鳥の声もきこえる静かで落ち着いた環境にある。60,000平方メートルもの広大な敷地には、樹木や花々、広い芝生や日本庭園があり、散策や休息の場として親しまれている。福島県出身、ゆかりの作家、近代日本を代表する作家、海外のすぐれた作品を収蔵の柱とし、継続的な調査研究にもとづく魅力的な展覧会事業を行っている。代表的なコレクションに、関根正二、酒井三良、斎藤清といった福島出身の作家の系統的収蔵とともに、A. ワイエス、ベン・シャーンをはじめとするアメリカ美術など、4000点を超える作品群を収蔵公開している。
-
山種美術館
〒150-0012
東京都渋谷区広尾3-12-36山種美術館は、山崎種二(1893-1983年・山種証券[現SMBC日興証券]創業者)が個人で集めたコレクションをもとに、1966年7月、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館しました。明治から現在までの近代・現代日本画を中心に約1800余点を所蔵。その所蔵品は、日本画だけにとどまらず、古画、浮世絵、油彩画なども含まれています。
-
東京国立近代美術館
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1東京都千代田区北の丸公園内にある本館と、石川県金沢市にある国立工芸館から構成される。明治時代後半から現代までの近現代美術作品(絵画・彫刻・水彩画・素描・版画・写真など)を随時コレクション。収蔵品は2020年度時点で、日本画854点、油彩画など1,290点、版画3,060点、水彩・素描4,135点、彫刻(立体造形)480点、映像75点、書21点、写真2,947点、美術資料687点、合計13,549点におよぶ。
アート買取協会で
買取できる美術品
日本画、洋画、現代アートなどの絵画買取から掛軸、陶磁器などの骨董・古美術の買取まで幅広い美術品ジャンルを取り扱っております。
一覧にない美術品も取扱いがございますので、まずはお気軽にご相談ください。
-
絵画
日本画、洋画、現代アート、中国美術、インテリアアートなど、幅広いジャンルの絵画を査定、買取いたします。
- 他 取扱い例
セル画, ジクレー, 版画, シルクスクリーン, リトグラフ
-
骨董品・古美術
陶磁器・彫刻・ブロンズ・茶道具・工芸品・掛軸など、幅広いジャンルの骨董品・古美術を査定、買取いたします。
-
中国美術・西洋アンティーク
中国絵画・中国骨董・ガラス工芸・西洋陶器・西洋彫刻・ブロンズなど、幅広いジャンルの海外の美術品を査定、買取いたします。
- 他 取扱い例
アンティーク家具 (椅子・テーブル) , 洋食器, ガラス細工, マイセン, ガレ, ドーム, 金製品, 銀製品
作家・作品検索
美術品買取コラム
絵画や骨董品などを高額で売却するための買取・査定のポイントから美術品の保管方法、鑑定方法など美術品買取専門業者ならでは情報をお伝えします。
また、生前整理や遺品整理など相続等に関するお役立ち情報もご提供しています。
-
終活のための整理術:生前整理を成功させるためのコツ
終活と生前整理は、私たちの人生において、いずれ必ず向き合う大切な節目です。自分の人生を振り返り、何を残したいのかを整理することは、本人にとっても、家族にとっても心の準備を促す重要な役割を果たします。 この記事では、生前整…
- 生前整理
- 終活ガイド
- 美術品の継承
- 美術品買取
- 遺産整理
-
棟方志功の版画(板画)の相場は?買取価格の査定・鑑定のポイント解説
棟方志功の版画(板画)は、その独自性と芸術的価値により、世界中の美術愛好家やコレクターから高く評価されています。しかし、彼の作品の市場価値や買取における価格査定の相場はどのくらいでしょうか? 本記事では、棟方志功の版画の…
- 棟方志功
- 日本画
- 絵画
- 板画
- 棟方巴里爾
- 棟方志功
- 版画
-
絵画の買取相場はどのくらい?
自宅の倉庫に眠っている無名絵画を鑑定に出したいけど、高値が付かないと思っていませんか?ピカソやシャガールといった有名画家の作品ではなくても、作家名が分かれば、コンディション状態によって高値で売れることがあります。 例えば…
- パブロ・ピカソ
- マルク・シャガール
- クリスチャン・リース・ラッセン
- インテリアアート
- 洋画
- 絵画
- 買取相場
- 鑑定書
-
絵画の査定方法はどのように行われている?
絵画の査定方法は大きく3つあります。・自ら店舗へ持ち込みを行う「店舗査定」・買取業者が自宅へ訪問を行う「出張査定」・メールやLINEアプリを使って行う「オンライン査定」 絵画の査定はまず鑑定をすることから始まります。 鑑…
- 絵画
- オンライン査定
- レプリカ
- 出張査定
- 鑑定士
絵画や骨董品、美術品、古美術を売るなら、
買取専門店「アート買取協会」にお任せください!
- すぐつながる、査定以外のご相談も 0120-081-560 受付時間 9:30~18:30
- 24時間受付、手軽に買取相談買取査定する
- スマホでカンタン買取査定LINE査定も受付中