買取・作品一覧
ジョルジュ・ルオー Georges Rouaultの美術品買取情報
ジョルジュ・ルオー
ルオーは、パリの美術学校でマティスらと同期だったこともあり、フォーヴィスムの画家に分類されることが多いが、ルオー本人は「画壇」や「流派」とは一線を画し、ひたすら自己の芸術を追求した孤高の画家であった。1871年、パリに指物(さしもの)職人の子として生まれた。ルオーの家族が住んでいたベルヴィル地区のヴィレットは、当時は場末の労働者街であった。ルオーは14歳の時、ステンドグラス職人イルシュに弟子入りする。後年のルオーの画風、特に黒く骨太に描かれた輪郭線には明かにステンドグラスの影響が見られる。
ルオーは修業のかたわら装飾美術学校の夜学に通った。1890年には本格的に画家を志し、エコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学、ここでマティスらと知り合った。同校でルオー、マティスらの指導にあたっていたのは象徴派の巨匠、ギュスターヴ・モローであった。教師としてのモローは自己の作風や主義を生徒に押し付けることなく、ルオーとマティスという、モロー自身とは全く資質の異なる2人の巨匠の個性と才能を巧みに引き出したのである。ルオーは終生、師モローへの敬愛の念が篤く、1903年にはモローの旧居を開放したモロー美術館の初代館長となっている。
ルオーは同美術館に住み込みで働いていたが、給料は安く、生活は楽ではなかったようだ。 ルオー20歳代の初期作品にはレンブラントの影響が見られ、茶系を主とした暗い色調が支配的だが、30歳代になり、20世紀に入ったころから、独特の骨太の輪郭線と宝石のような色彩があらわれる。画題としてはキリストを描いたもののほか、娼婦、道化、サーカス芸人など、社会の底辺にいる人々を描いたものが多い。ルオーは版画家としても20世紀のもっとも傑出した作家の一人で、1914年から開始した版画集『ミセレーレ』がよく知られている。
1917年、画商ヴォラールはルオーと契約を結び、ルオーの「全作品」の所有権はヴォラールにあるものとされたが、この契約が後に裁判沙汰の種になる。ルオーは、いったん仕上がった自作に何年にも亘って加筆を続け、納得のいかない作品を決して世に出さない画家であった。晩年、ルオーは「未完成で、自分の死までに完成する見込みのない作品は、世に出さず、焼却する」と言い出した。ヴォラール側は「未完成作品も含めて自分の所有である」と主張したが、「未完成作の所有権は画家にある」とするルオーの主張が1947年に認められ、ルオーは300点以上の未完成作をヴォラールのもとから取り戻し、ボイラーの火にくべたのである。それが彼の芸術家としての良心の表明だった。ルオーは第二次大戦後も制作を続け、1958年、パリで86年の生涯を終えた。国葬を賜った。
・キリストの顔(1933)(パリ、ポンピドゥー・センター)
・郊外のキリスト(ブリヂストン美術館)
1871 フランスに生まれる
1885 ステンドグラス職人に弟子入り。修行の傍ら、装飾美術学校の夜学で学ぶ
1890 国立美術学校に入学。エリー・ドローネの教室に入る
1892 ドローネの後任にギュスターブ・モローが就任。モローに師事
1903 モロー美術館の初代館長に就任
1917 画商ヴォラ-ルと専属契約。一時版画に専念「ミセレーレ」「ユビュ親爺の再生」等
1955 ローマ法皇ピウスよりグレゴリオ大勲章を授与される
1958 死去。サン・ジェルマン・デ・プレ教会で国葬

ジョルジュ・ルオーの買取は
アート買取協会にお任せください
豊富な買取実績があるアート買取協会では、ジョルジュ・ルオーの作品を探しています。
もしジョルジュ・ルオーの作品がお手元にございましたら、アート買取専門店のアート買取協会へ、ぜひご相談ください。ジョルジュ・ルオーの作品を無料査定し、少しでも高く、お客様の満足する価格で買取いたします。
絵画や骨董品、美術品、古美術を売るなら、
買取専門店「アート買取協会」にお任せください!
ジョルジュ・ルオーの買取作品例
美術品の売却が初めての方に
「買取の流れ」をご紹介!
全国出張・宅配買取や無料査定も実施中!
ジョルジュ・ルオーの作家・作品紹介
アート買取協会の最新買取実績
-
島倉仁
サンセットブルーバード
- インテリアアート
- 絵画
- 特徴
- シバクローム、版画
- 掲載日
- 2023.06.07
-
浜田泰介
赤富士
- 日本画
- 絵画
- 掲載日
- 2023.06.06
-
タカノ綾
そんな風につかまれて痛いそしてホヤ、ヨウジウオ
- 現代アート
- 絵画
- サイズ
- 6号
- 特徴
- アクリル
- 掲載日
- 2023.06.05
-
吉田稔郎
Hexgaon No.12
- 現代アート
- 絵画
- 特徴
- 油彩
- 掲載日
- 2023.06.02
※買取価格は当社のこれまでの買取実績のご参考額です。実際の査定価格は作品の状態、相場等により変動いたします。
アート買取協会で
買取できる美術品
日本画、洋画、現代アートなどの絵画買取から掛軸、陶磁器などの骨董・古美術の買取まで幅広い美術品ジャンルを取り扱っております。
一覧にない美術品も取扱いがございますので、まずはお気軽にご相談ください。
-
絵画
日本画、洋画、現代アート、中国美術、インテリアアートなど、幅広いジャンルの絵画を査定、買取いたします。
- 他 取扱い例
セル画, ジクレー, 版画, シルクスクリーン, リトグラフ
-
骨董品・古美術
陶磁器・彫刻・ブロンズ・茶道具・工芸品・掛軸など、幅広いジャンルの骨董品・古美術を査定、買取いたします。
-
中国美術・西洋アンティーク
中国絵画・中国骨董・ガラス工芸・西洋陶器・西洋彫刻・ブロンズなど、幅広いジャンルの海外の美術品を査定、買取いたします。
- 他 取扱い例
アンティーク家具 (椅子・テーブル) , 洋食器, ガラス細工, マイセン, ガレ, ドーム, 金製品, 銀製品