作家・作品紹介

欲望を「芸術」に昇華する画家 会田誠

欲望を「芸術」に昇華する画家 会田誠

“取り扱い注意”の画家

こちらの作品を見て皆様はどのような言葉が思い浮かびましたか?
例えば「美しい」、「衝撃的」、「過激的」などの言葉を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は日常では感じないような感情を呼び起こす作品を生み出すアーティスト、会田誠先生を紹介したいと思います。

会田誠は新潟県出身で東京芸術大学院美術研究科を修了されています。
「基本的に飽きっぽくて同じ絵を繰り返し描くことができない」と自身で語っており、子供の頃から落ち着きのないところや、飽きっぽい性格が垣間見えていたみたいでした。
大学を卒業し、デビューしてからは「取扱い注意」の画家として注目されます。そして後にそれが現実となり、賞賛も批判もうけることとなりました。


欲望を「芸術」に昇華する画家 会田誠

世間から批判される作品を真正面から描く作風

こちらの作品は1991年に制作された代表作でもある「あぜ道」。
日本画家の巨匠、東山魁夷の代表作のひとつでもある「道」をパロディーした作品として教科書にも掲載されています。
一方で2012年の「会田誠展:天才でごめんなさい」展では、「食用人造少女・美味ちゃん」「犬」シリーズ等、衝撃的な作品を発表し、それが性的虐待を肯定する表現ではないかとして、様々な物議を醸しました。

ただこのように世間から大きな批判を受けてしまう作品を真正面から描けるのも会田誠だからこそと思います。
エロス、グロテクス、国家など、人が踏み込めない、いえ、中々描くことができない題材をパロディーや皮肉っぽさを使い表現しているのが会田誠の作風であると思います。それにより内面の感情を揺さぶられる。絵画を通じて様々な問題提起をしている。これこそが会田誠の作品が、現代アートとして称される核心的な部分なのかもしれません。
私自身、初めて会田誠の作品を前にした時に「何て衝撃的な作品だ」と非常に驚き感情が揺れ動いたことを覚えています。

これからも会田誠が発表する作品に、世間は驚かされ、衝撃的な作品に物議を醸すかもしれません。
それでも私は様々な感情を呼び起こす作品を心待ちにしたいと思います。

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