作家・作品紹介

生命を描く画家 アンドレ・ブラジリエ

現代フランス画壇を代表する画家、アンドレ・ブラジリエ。ブラジリエは自然の生命力と人を愛し、風景や馬、そして彼のミューズである妻シャンタルや演劇の題材を多く手がけています。半世紀にわたり制作され、世界中に愛されるブラジリエの魅力をご紹介します。

生命を描く画家 アンドレ・ブラジリエ

自然の美しさと調和する馬

ブラジリエ作品の多くに登場する、野を駆ける馬。街のカフェや洋品店などでもみかけた記憶があります。ブラジリエはあるインタビューの中で「馬の美しさと自然との調和がとても好きです。 自然の中で、馬はスケール感を与えてくれます。」と答えています。色彩豊かで柔らかな動きを感じる作品は一目見てブラジリエの作品であることが分かりますね。
話はそれますが、日本画家でも馬を描くことで馴染みのある画家がいます。日本画壇の巨匠、東山魁夷です。長野県新農美術館に所蔵されている18枚の連作「白い馬の見える風景」は東山魁夷を代表する作品のひとつです。元来風景を描き続けていた東山ですが、1972年頃唐招提寺の壁画制作に没頭するなか、過去の旅のスケッチを眺めていたところ、突然風景の中に白馬が現れてくるのを感じ、作品を制作したそうです。実は東山は生前、ブラジリエと親交がありました。ブラジリエの構図に感銘を受け親しくなり、1977年には壁画制作中の唐招提寺にブラジリエを招待したと言うエピソードも残っています。遠く離れた異国の地に産まれた二人の画家ですが、ブラジリエの作品との出会いが東山作品に少なからず影響しているのかもしれません。

生命力・躍動感にあふれる作品

1929年、フランスで画家の両親のもとに生まれたブラジリエ。1949年にはパリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学し、23歳のとき芸術を専攻する学生に対してフランス国家が与えるグランプリのローマ賞を受賞します。1952年以降にはフローレンス・ブリュメンタル賞など多くの賞を受賞し活躍しました。1962年は文化功労賞を受賞し、2005年にはエルミタージュ美術館にて回顧展も開かれ大成功を収めました。

大きなキャンバスを好み、幅広で大胆なブラシストロークを使用し、生命を躍動的に描かれた作品の数々。パステルカラーでまとめられたブラジリエの世界はどこか夢の世界にいるようなあたたかなさで、観るものを惹きつけます。

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