平山郁夫作品の買取相場と高値売却のポイント|シルクロードの巨匠の魅力を徹底解説

  • 平山郁夫
  • 掛軸
  • 版画

はじめに

みなさん、20世紀を代表する日本画家、平山郁夫をご存知ですか?シルクロードの風景や仏教美術、平和への祈りを込めた作品で知られる平山の作品は、国内外で高く評価され、美術品市場でも注目を集めています。今回は、平山郁夫の生涯と作品の魅力をご紹介します。作品の買取に関する情報もありますので、平山郁夫の作品に興味のある方、買取を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

平山郁夫とは?

平山郁夫:被爆体験からシルクロードの巨匠へ

1930年に生まれ、2009年に79歳でその生涯を閉じた平山は、国内外で高く評価された素晴らしい芸術家です。広島県瀬戸田町(今の尾道市)で生まれた平山は15歳の時に広島で被爆するという壮絶な体験をしました。この体験が、後の彼の芸術活動に大きな影響を与えることになりました。

教育者としての貢献

平山は1952年に東京美術学校(今の東京藝術大学)を卒業しました。その後、どんな道を歩んだと思いますか?なんと、母校で教鞭を執ることになったんです!助手から始まって、助教授、教授と昇進し、ついには学長にまでなりました。さらに、日本美術院でも活躍し、1964年に同人に、1996年には理事長にまで就任しています。若い芸術家たちにとって、大きな励みになったことでしょう。

シルクロードと仏教美術

1968年以降、平山は「シルクロードシリーズ」という作品群を描き続けました。「平和を祈る心」を仏教伝来の道シルクロードに重ね合わせて、何度も取材旅行に出かけました。シルクロードの風景や仏教遺跡を題材にした作品は、今では平山の代表作として広く知られています。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?

シルクロードを行くキャラバン-西・月-
シルクロードを行くキャラバン-西・月-

文化財保護と国際貢献

平山は芸術家としてだけでなく、文化財保護活動にも熱心に取り組みました。世界文化財赤十字構想を提唱したり、敦煌研究センターの建設に協力したりして、日本と中国の文化交流を深めたんです。さらに、日本人で初めてユネスコ親善大使になり、アンコールワットの修復活動や中東の文化財保護など、世界中で活躍しました。芸術の枠を超えた活動に感動しませんか?

国際的評価と文化勲章受章

  • 1991年 フランス芸術文化勲章のコマンドゥール章を受章。
  • 1996年 フランスのシラク大統領よりレジオン・ドヌール勲章を受章。
  • 1998年 文化勲章受章。

平山の芸術と文化貢献は、世界中で高く評価され、1998年には日本の最高栄誉である文化勲章を受章。また、東京国立博物館の特任館長や文化財保護・芸術研究助成財団の理事長なども歴任しました。1972年からは鎌倉二階堂に自宅兼アトリエを構え、2007年には鎌倉市の名誉市民にも。地域にも愛された芸術家だったことが伺えますね。

2009年12月2日、79歳でその生涯を閉じるまで、平山は芸術を通じて平和と文化の架け橋となり続けました。その作品と精神は、今でも多くの人々の心を動かし続けています。世界が認めた日本の誇る芸術家、それが平山郁夫です。

平山郁夫の作品の魅力や特徴

仏教をテーマとした作品

平山は仏教に関連する題材を多く取り上げています。初期の代表作『仏教伝来』や、釈迦の母の物語を描いた『受胎霊夢』などがその例です。これらの作品は、従来の仏画の規則にとらわれない自由な表現が特徴的です。輪郭線を意図的に省くことで、幻想的な雰囲気を生み出しています。まるで霞がかかったような、神秘的な世界に引き込まれそうですね。

仏教伝来
仏教伝来
受胎霊夢
受胎霊夢

※出典:平山郁夫美術館

「シルクロード」シリーズとラクダのモチーフとした作品

仏教に関する作品を描く中で、平山はシルクロードへの興味を深めていきました。玄奘三蔵の足跡を辿りたいという思いから、自らシルクロードを旅しました。その経験が作品に反映されています。これらの作品は、仏教をテーマにしたものと比べてより写実的で、現地で描いた多くのスケッチを基に制作されています。異国の雰囲気を豊かに表現した作品群は、平山芸術の代表格と言えるでしょう。

朝陽らくだ行
朝陽らくだ行

日本の風景と文化遺産を描いた作品

平山は日本の伝統文化と自然美を深く愛し、その美しさを作品に表現しています。法隆寺などの歴史的建造物を題材にした絵画も数多く残しています。また、豊富な知識に基づいて描かれた歴史画や、日本の自然の美しさを生き生きと表現した作品も高く評価されています。

特に、平山の出身地である広島県の瀬戸内海の風景画は、郷土への深い愛着を感じさせる作品として人気があります。穏やかな海と島々の景色を見ていると、日本の原風景を感じられそうです。

月光の塔 法隆寺
月光の塔 法隆寺

平山郁夫作品の買取相場

※買取相場価格は当社のこれまでの買取実績、および、市場相場を加味したご参考額です。実際の査定価格は作品の状態、相場等により変動いたします。

薬師寺の森

薬師寺の森
買取実績価格:700~1000万円

平和のキャラバン(西)月

平和のキャラバン(西)月
買取実績価格:30~40万円

絲綢之路天空

絲綢之路天空
買取実績価格:80~100万円

平山郁夫の作品を高値で売却するポイント

日本画(額)作品

状態を良好に保つ為の保管方法

日本画は主に紙や絹に岩絵具で描かれており、湿気やカビにとても弱いです。また直射日光などは酸化の原因になり、劣化します。直射日光を避け、涼しい場所に飾りましょう。また箱にしまったままも湿気やすい為、最低でも年に2回は風を通すようにしましょう。

修復方法

日本画修復の専門店にお願いすることが1番です。下手に自身で手を入れると、返って悪化するケースもあります。

共シール

「共(とも)シール」とはいわば、日本画に付帯する作品証明のような物です。多くは表題(絵のタイトル)と作家名が、作家自身の直筆で書かれており、絵画の裏面に貼ってあります。共シールの有無により評価が変わる場合があるので、ご所有の作品にあるか確認してみてください。

掛軸作品

状態を良好に保つ為の保管方法

掛軸は主に紙や絹に岩絵具で描かれており、湿気やカビにとても弱いです。また直射日光などは酸化の原因になり、劣化します。直射日光を避け、涼しい場所に飾りましょう。また箱にしまったままも湿気やすい為、最低でも年に2回は風を通すようにしましょう。

共箱(ともばこ)

掛軸を収納する箱の事で、蓋の表に表題(作品タイトル)、蓋の内側に作家のサインが作家自身の直筆で記載されてあります。共箱は掛軸の証明書の役割をしており、無い場合は査定額に響いてきます。

書付、識箱・極箱

共箱の分類に書付(かきつけ)と識箱(しきばこ)・極箱(きわめばこ)があります。

書付とは茶道具を中心に各家元が優れた作品に対して銘や家元名を共箱に記します。

識箱・極箱は、作者没後、真贋を証明する為、鑑定の有識者や親族が間違いがないと認定した物に共箱の面や裏に記します。

水彩・デッサン作品

状態良好、保管方法

主に紙に描かれていることの多い水彩やデッサンは、モチーフに対して紙の余白がある反面、しみや日焼けが目立つ事があります。

版画作品

版画には有名画家が直接携わり監修した作品も多くあります。主に版画作品下部に作家直筆サインとエディション(何部発行した何番目の作品であるか)が記載されています。主に紙に刷られており、湿気や乾燥に弱いです。また直射日光が長期間当たると色飛びの原因になります。掛ける場所・保管場所には十分注意しましょう。

高価買取に関する補足情報

鑑定書(鑑定機関)

鑑定機関:東美鑑定評価機構

一般財団法人東美鑑定評価機構は、美術品の鑑定による美術品流通の健全化及び文化芸術の振興発展に寄与する公的鑑定機関です。

贋作情報

平山郁夫作品の贋作についてのニュース情報

平山郁夫についての補足情報

平山郁夫美術館

平山の故郷、広島県尾道市にある平山郁夫美術館をご存知ですか?ここでは、平山の代表作を中心に多くの作品を見ることができます。シルクロードシリーズや瀬戸内の風景画など、美術館でしか見られない貴重な大作も展示されています。芸術の旅に出かけてみるのはいかがでしょうか。きっと新しい発見があるはずです。

文化財保護活動とユネスコでの活動

平山は文化財保護にも尽力し、ユネスコ親善大使に任命されました。世界各地の文化遺産の保護と復元に取り組み、特にアフガニスタンのバーミヤン遺跡の保護活動では大きな貢献をしました。芸術家としてだけでなく、文化の守り手としても大きな足跡を残しました。平山の活動は、芸術の枠を超えて世界の文化遺産を守ることにもつながっていったのですね。

仏教美術研究と「薬師寺金堂壁画」復元事業

平山郁夫の仏教美術研究についてご存知でしょうか。平山は仏教美術研究にも情熱を注ぎ、特に薬師寺金堂壁画の復元事業では中心的な役割を果たしました。この事業は、日本の文化財保護における重要な取り組みとして高く評価されています。平山の努力が、日本の貴重な文化遺産を後世に伝える大きな力となったのしょう。

「法隆寺金堂壁画」と文化財復元事業

平山は法隆寺金堂壁画の模写にも精力的に取り組みました。この経験を通じて、日本の古代美術に対する理解を深め、後の文化財保護活動にもつながっていきます。興味深いことに、彼の描いた模写は、原画の焼失後、貴重な資料となっています。平山の技術と努力が、失われかけた文化財を守る役割を果たしています。日本の文化財保護における平山の貢献の大きさがよくわかりますね。

贋作問題と真贋鑑定の重要性

平山郁夫の作品の人気が高まるにつれ、残念ながら贋作の問題も浮上してきました。このような状況を受けて、専門機関による真贋鑑定の重要性がますます高まっています。作品の売買を考える際は、必ず信頼できる鑑定機関の評価を受けることが大切です。自分の大切な作品、あるいはこれから購入を考えている作品、本物かどうか確認してみてはいかがでしょうか。

補足情報として、画廊と工房の代表者が著作権法違反の疑いで逮捕されるという事件も起きました。このような事件があるからこそ、真贋鑑定の重要性がより一層高まっています。

※補足:平山郁夫作品等の偽版画流通問題。画廊と工房の代表者を著作権法違反の疑いで逮捕

まとめ

平山郁夫は、20世紀日本を代表する画家として、その芸術性と文化的貢献により国内外で高い評価を受けています。シルクロードの風景や仏教美術、そして平和への祈りを込めた作品は、今なお多くの人々の心を打ち続けています。

平山郁夫の芸術世界、少し身近に感じていただけたでしょうか。作品をお持ちの方、興味を持たれた方、ぜひ一度専門家による査定を検討してみてください。新たな発見があるかもしれません。芸術の旅、一緒に楽しんでいきましょう。

平山郁夫作品の売却に関するご相談は、専門家にお任せください。経験豊富なスタッフが、作品の査定から売却までを丁寧にサポートいたします。まずは、お気軽にお問い合わせください。

平山郁夫の作品の買取をご検討される際はこちらをご覧下さい。

 

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