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作家・作品紹介

わたせせいぞう「たそがれ色のバラード」

 大人の男女の恋愛模様を、彩度の高い独特のカラーリングで描き上げる漫画家・イラストレーター「わたせせいぞう」。例えその名前を知らなくても彼のイラストは見たことがある方も多いのではないでしょうか?
実は彼には営業マンをしながら画家として活動する“兼業画家”という一風変わった経歴があります。
今回はそんな彼の作品の魅力と兼業画家としての当時の様子をご紹介します。


 「わたせせいぞう」は生後まもなく北九州市に移り住み、高校までは北九州で過ごしました。
そして早稲田大学法学部卒業後、大手損害保険会社に入社します。

穏やかな大人の恋愛をテーマにした作風で読者を魅了する

 彼はトップの営業成績を取る敏腕営業マンである傍ら、休日は絵を描くという“兼業画家”の生活を続けていました。
1974年に第13回小学館ビッグコミック賞を受賞し、83年には代表作の『ハートカクテル』を『モーニング』(講談社)誌上で連載を開始します。
紙上では巻頭を常に飾り、男女の恋愛をメロディーを奏でるように描きあげ、読者から支持され続け、ついに1986年にはアニメ化、ドラマ化も行われました。このテレビ放送ではコマを細かくせず、紙面をめくる様な見せ方で動きを表現することで、独特の感覚を表現し話題となります。
1987年に第33回文芸春秋漫画賞を受賞した『私立探偵フィリップ』など、ストーリー内容は男女の恋愛を主体とし、メロディックでゆっくり流れるような展開が多く、その魅力は今でもファンを魅了し続けています。

たそがれ色のバラード

サラリーマンと画家の二足のわらじ

 彼はもともと小説を書いていましたが、26歳の時に作家の永井路子に見出され、サラリーマンと画家の二足のわらじを始めます。
会社は彼の活動を認めてくれましたが、「営業成績を下げたら絵を辞めてもらう」と言われており、平日は朝から晩まで仕事漬けの日々を過ごしました。
役職になり、部下ができると、会社から与えられた目標の他に自分でも目標を立て、数字で部下や後輩たちに見本を見せることを心がけてきたそうです。
また、役職になる前には、自分がこれまで見てきた数名の上司の良い所だけを真似することを心がけ、現職よりも1つ上の役職をこなすつもりで仕事に取り組んでいた、と語っています。
40歳で企画職への昇進が決まったものの、絵を描く時間を作ることができない可能性がありました。
彼は「絵を辞めなければ良かった」と後悔する自分の姿を想像し、そして描く思いを断ち切れず、ついに16年間勤めた会社を退職し画家の世界へ入りました。

 画家になることを選びましたが、営業の仕事は本当に楽しくて、大好きだったそうです。
ゆえに彼のストーリー作品にはサラリーマン時代の本人の感じていた喜びや苦労、悲哀が描かれている場面も多数あります。
最後は穏やかなハッピーエンドで締めくくられる彼の作品ストーリーは彼自身の経験、人間性が現れており、それゆえに読者の心を掴むのかもしれません。

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