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作家・作品紹介

白磁を追及する人間国宝の陶芸家 井上萬二

何も装飾のない、ただただ白い陶磁器を見て「美しい」と感じたことはありますか?
白磁の人間国宝、井上萬二氏の作品には、一点の濁りのない白と、完璧なまでの造形に、その「美しさ」が宿っています。

白磁を追及する人間国宝の陶芸家 井上萬二

有田焼ろくろ成形の名手 井上萬二

有田焼の産地である佐賀県に生まれ、父の勧めで酒井田柿右衛門窯で働き始めます。
そこで大物ろくろ師として名高い初代奥川忠右衛門の技に出合いました。
すぐに門下生となり、ひたすらろくろの技を磨き、柿右衛門窯のろくろ師として活躍されたのは有名な逸話です。

その卓越した技術は有田焼ろくろ成形の名手として知られ、後にアメリカ・ペンシルベニア州立大から有田焼の講師を担当し、海外の個展にも積極的に出展しました。
また、制作の傍ら、ニューメキシコ州立大学の学生に向けて伝統工芸の指導を務め、日本とアメリカを合わせて500人以上の教え子に恵まれました。

井上萬二の白磁に対する信念

「白磁こそが私の原点」と言い切り、徹底的に白磁の造形美を追求しています。
白磁を美しく見せるため、表面に様々な技法を試した時期もありましたが、初めて開いた個展で完璧な作品に「色」はいらないと気づき、本当の美しさを造形で表現し、本当に美しいものだからこそ「無色」で残すべきだと心に決めたと言われています。


白磁を追及する人間国宝の陶芸家 井上萬二

白磁の神髄を極めた井上萬二

代表作「白磁丸型壷」という作品があります。
一見、ただの白い壷なのですが、どこから見ても美しく、見れば見るほどその造形美に引き込まれます。
一切の加飾に頼らず、やわらかで滑らかな造形だけで、端正さ、温かさ、凛とした風格を表現し「形そのものが文様」という、白磁の神髄を極めています。
井上萬二氏の座右の銘である「名陶無雑(よい焼物には雑味や雑念がないという意味」を表現した作品です。

井上萬二の座右の銘「名陶無雑」

「芸術家はテクニックよりもアイデアというが、伝統工芸の世界では用と美を兼ね備えて初めて人間性あふれる作品が生まれるものと信じている。」と語る井上萬二氏は、今もひたすらろくろの前に座り、「名器に雑念はない。あるのは技術と感覚だけ。」と自己を厳しく律し、大きな陶土の塊に鋭い眼光を向けています。


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