作家・作品紹介

人間と機械の美を追求 進化し続ける 空山基

皆さんは2000年代に流行ったAIBOというペットロボットをご存じですか?
30代以上でしたら懐かしく思う方は少なくないのではないでしょうか。
当時私は動物のペットがとても欲しかったのですが両親から許されず、駄々をこね、生き物の代わりにAIBOを買ってもらいました。先日実家に帰ったときに押入れの中を整理していたら、ホコリを被ったAIBOが出て来ました。当時を懐かしく思い、振り返る気持ちでAIBOについて調べてみると、空山基がコンセプトデザインを担当したことを知り、非常に驚きました。

幼少期からの憧れ

空山基は愛媛県生まれのイラストレーター。子供の頃からとにかく絵を描くことが好きだったようで、幼き日に印象を受けた光や反射、透明感は現在も制作のテーマとなっています。「女性」の透明感と「ロボット」の光沢感を組み合わせて表現した作品「セクシーロボット」は、過去に類を見ない作品として一躍脚光を浴びました。また幼い頃から好きだったプラモデルの塗装技術は写実表現技法として昇華させ「エアブラシ技法のゴットファーザー」とも言われるほどで、世界的に評価され伝説的な存在としてその地位を確立しています。

人間と機械の美を追求 進化し続ける 空山基

多岐にわたる制作活動

常に多方面にアンテナを張っている空山は、自身の作品発表だけでなくアーティストや企業とのコラボレーションも積極的に手がけています。世界的なロックバンド、エアロスミスの「Just Push Play」のアルバムカバーデザイン、玩具会社トミーとタッグを組んでミッキーマウスのロボットフィギィア「FUTURE MICKEY」なども発表しています。
また近年特に話題になったのはUNIQLOとのコラボレーションTシャツです。恐竜映画の「ジュラシック・ワールド」をモチーフに、空山の代表作「セクシーロボット」の世界観で「恐竜」と「ロボット」を組み合わせました。近未来を思わせるメタリックな古代恐竜は永遠の命を感じるほどの力強い印象を与えてくれます。
またこの記事を書くきっかけになったAIBOは、機能面とデザイン面がみごとに両立されており、イラストレーターとして活躍していた空山の異なる一面が見られる作品です。初代AIBOは数々の賞を受賞し、現在アメリカのスミソニアン博物館とMOMAのパーマネントコレクションに収蔵されています。

進化し続ける

現在75歳の空山基はNIKEや数々のストリートブランド等とのコラボレーションを果たし、イラストレーションだけでなく立体作品にも挑戦。日本のコマーシャルアートの枠を遥かに超え、ハリウッド映画や世界中のストリートアート、ファインアートにまで影響をあたえています。
自身の表現の可能性を発展させながら進化を続け、新しい作品を創り続ける空山基の活躍をこれからも注目していきたいと思います。

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