作家・作品紹介

情熱の絵筆で世界を魅了した孤高の画家・ベルナール・ビュッフェ

具象絵画の旗手として日本で紹介されている、ベルナール・ビュッフェ。
彼の短くも情熱的な生涯を作品と共にご紹介します。

1928年、パリで生まれたビュッフェは幼少期より絵画の才能を開花させ、15歳という若さで国立美術学校に入学、その才能を磨きました。10代の頃のスタイルは写実的作風でしたが、後にシンプルで平面的な形態と独特の太い線描によって特徴付けられ、風景、肖像、静物などをテーマにした作品を数多く生み出します。
1950年代に入ると、ビュッフェの名声は急速に広がり、フランスでの評価が高まったのと同時に1955年には、27歳という驚くべき若さでフランス芸術アカデミー賞を受賞し、パリの画廊での大規模な個展に10万人が押し寄せるなど、その才能が国際的に認知されました。代表的な作品には1951年の三部作「キリストの受難」、1952年の連作銅版画「マルドールの詩」、1962年連作リトグラフの「パリシリーズ」・「ニューヨークシリーズ」などがあります。

情熱の絵筆で世界を魅了した孤高の画家・ベルナール・ビュッフェ

葛藤や美への追求

ビュッフェの作品は、鮮やかな色彩と力強い黒い輪郭線によって特徴付けられ、現実主義的な表現が際立っています。また、彼の作品は時に暗く哀愁を帯びた雰囲気が漂っており、第二次世界大戦後の不安感や虚無感とビュッフェ自身の内面の葛藤や孤独が反映され、多くの人々に共感を得ました。一方で当時のフランス絵画の流行は抽象絵画が主流で、彼の独自のスタイルは一部で批判されることもありましたが、それでも彼は自分の信念を貫き通しました。


情熱の絵筆で世界を魅了した孤高の画家・ベルナール・ビュッフェ

日本でも愛されたビュッフェ

1980年、ベルナール・ビュフェ美術館の招待により初来日。以後、親日家と知られ幾度となく来日。各地の神社仏閣や相撲など日本を題材とする作品も多く残しています。特に関西エリアによく訪れており、金閣寺や五重塔の作品は今日でも日本のファンに愛されています。その後病に伏したビュッフェは1999年に自死。人気絶頂の画家の自死に当時の人々は衝撃と深い悲しみにくれたそうです。彼の死後24年経った今でも世界の主要オークションで活発に取引されるなど、その作品は高く評価され、世界中の美術館やコレクションで見ることができます。

現在、私が勤務する車道店ではビュッフェをはじめ、各種展示会を随時開催しております。是非、ご興味ございましたらご来店ください。

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