作家・作品紹介

ヨーロッパ最高の硬質磁器「マイセン」

マイセン磁器は1709年にヨーロッパではじめて白磁の焼成に成功して以来、今日まで西洋陶磁器界の最高峰の地位を保ち続けています。もともと中国の五彩磁器や日本の伊万里、柿右衛門の影響を受けていると言われていますが、どうしてマイセンはこれほどまでに発展し、世界中の人々から愛される陶磁器となったのでしょうか。陶磁器の取扱方、お手入れ方法と合わせてご紹介したいと思います。

マイセン発展の理由には大きく分けて2つの事柄があげられます。
① 恵まれた立地条件
チェコからドイツを流れるエルベ川の船運により材料、製品の輸送が容易であり、近くには磁器の原料であるカオリンを採掘できる鉱山もありました。
製作した商品を世界へ容易に輸出できる立地だったことは発展に大きく関係していたと考えられます。
② エキスパートの輩出
当時の東ドイツのザクセン候アウグストの命により初めて磁器を製造したベットガー、繊細な絵付けを施すことができる絵付け師のヘロルド、鳥や動物を造形化して、フィギュアの原型を作ったとされる彫刻家のケンドラーなど、重要なそれぞれの部門でスペシャリストを輩出しました。また、1764年には工場私設の芸術学校が設立され、この学校の卒業生が工房で働き、徹底した品質の管理をしていきました。

ヨーロッパ最高の硬質磁器「マイセン」

陶磁器の取り扱い方

今や西洋食器は一般的に広く普及しており、お持ちの方も少なくないと思います。
陶磁器は温度差に弱く、熱くした食器を急に冷水につけたり、冷たい状態でいきなり熱いお湯で洗ったりするのは割れてしまう原因となります。又、洗う時は一つ一つ丁寧に洗い、少し高めのお湯ですすぎ、ふき上げは麻のふきんを使用するといいといわれています。漂白剤を使用する場合は内側だけにとどめ、金彩の部分には使用しない方がいいでしょう。
クリスタルのワイングラスなどは透明感が無くなってきたら、レモンで表面を擦り、そこに塩を混ぜて磨けば研磨剤の役目をしてくれます。

「ブルーオニオン」や「アラビアンナイト」「真夏の夜の夢」等の人気シリーズ作品を発表し、今も多くの人たちを魅了しています。
ヨーロッパ初の白磁工房のマイセンにはこれからも目が離せませんね。

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