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作家・作品紹介

前田青邨 歴史画の名手!

前田青邨は、大正~昭和期に活躍し、横山大観川合玉堂亡きあと、名実ともに画談のトップを極めた画家です。青邨は武者絵や花鳥画を得意とし、現在の日本画家のマーケットでもトップクラスの価格で取引されています。高額な評価=人気あるということで、今も人気を保っている理由を絵の中から考えてみました。

青邨の人気の理由として①赤・青・黄といった強い色と、たらし込みによるボリューム ②ドラマチックな構図 ③王者の風格とおおらかさ、という3つが挙げられます。

前田青邨 歴史画の名手!
「真鶴沖」

前田青邨の人気の秘密①たらし込み技法

1つ目の理由は、明るく強い色とボリューム感です。青邨は普通なら余白になる部分に、赤・青・黄といった原色を「たらし込み」という技法で色を塗りました。「たらし込み」とは、水分たっぷりに絵具を塗り、乾かないうちに違う絵具をちょんと乗せてにじませ、ムラを作る技法です。均一に塗るのに比べ、にじんだムラが模様のようにボリュームを出してくれます。青邨は油絵のボリューム感に対抗するためにたらし込みを多く使ったそうです。


前田青邨 歴史画の名手!
「洞窟の頼朝」

前田青邨の人気の秘密②ドラマチックな構図

2つ目の理由は、ドラマチックで大胆な構図であることが挙げられます。青邨の「洞窟の頼朝」という名作があり、よく比較されるのが安田靫彦の「黄瀬川の陣」です。両者とも頼朝を主題に描いているのですが、靫彦が、引いた視線で品格ある頼朝を描いたのに対し、青邨は頼朝をクローズアップし、どっしりとし不敵ささえ見える表情を捉えています。画面の切り取り方が非常に大胆で、静物や花鳥画でもひと目でわかります。こうした強い個性は人気作家に不可欠な要素です。
青邨が得意とする武者絵は昭和30~40年代の高度経済成長期に急激に増えた富裕層がこぞって買い求めた人気のモチーフです。勇壮で鮮やかな群青色を使い、デザイン性にも優れた青邨の武者絵が時代に合っていたのでしょう。


前田青邨 歴史画の名手!
「根付きの紅白梅」

前田青邨の人気の秘密③風格とおおらかさ

3つ目の理由の風格とおおらかさは、輪郭線にあらわれています。とにかく太く、たらし込みを用いて描きあげます。例えば、静物画をとってもリンゴの周囲にぐるっと太さ1cmの輪郭線が描いてあるときもあります。そのような輪郭線が効果的に働き、薄墨のムラに表情があり、ゆったりとしたおおらかさを感じさせます。作品全体も実に堂々としていて、代表作の「根付きの紅白梅」などは画面いっぱいの梅がどっしりと地面から生え、まさに王者の風格に満ちています。

晩年には、皇室からの依頼も増え、長年東京藝大の教授を勤めたこと高松塚といった文化財の保護に奔走したことなどが認められ文化勲章を受章しています。
最晩年には、ローマ法王庁から依頼されて「細川ガラシャ婦人像」をバチカンに収め92歳の天寿を全うしました。
前田青邨の作品は1点からでも高額査定が期待できる作家です。作品をご所有のお客様はぜひご相談下さい。

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