2025.06.10
数学と芸術──一見無縁に思えるこの二つの分野を、見事に融合させた芸術家がいます。マウリッツ・コルネリス・エッシャー(M. C. Escher)。だまし絵や幾何学模様を巧みに操り、世界中の人々を魅了し続けたオランダの版画家…
2025.06.03
アートと向き合うとき、私たちの心はふと何かに揺さぶられます。それは、色彩か、質感か、あるいは作家の想いそのものかもしれません。現代美術作家・池内信介(いけうち しんすけ)の作品は、そんな“心を動かす瞬間”を確かに感じさせ…
2025.05.27
ポップアートの進化と反逆 アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインといった巨匠たちが築いたアメリカン・ポップアートの系譜。その精神を受け継ぎながら、よりビジネスライクに、かつ挑発的に芸術の在り方を問い直した異端児──…
2025.05.21
生い立ちと画家としての歩み 1967年、北海道に生まれた諏訪敦は、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業後、同大学大学院修士課程を修了。1994年には文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペイン・マドリードに2年間滞在し、ヨー…
2025.05.13
マン・レイ(Man Ray)は、1890年にアメリカ・フィラデルフィアで生まれ、1976年にパリで亡くなった芸術家です。彼の名前は、写真をはじめとする革新的なアート作品で広く知られています。マン・レイは、単なる写真家では…
2025.04.30
やわらかな色彩に包まれた街角、物憂げなまなざしを浮かべる赤い帽子の女性、どこか懐かしく、それでいて現実とは少し違う光景。 まるで音楽や詩のように、理屈を超えて感性に語りかけてくるその絵画は、美術に詳しくなくても誰もが自然…
2025.04.22
サム・フランシスは、20世紀アメリカを代表する抽象画家の一人です。鮮やかな色彩と大胆な余白、そして東洋美術からの影響を融合させた独自のスタイルで、世界中の美術ファンを魅了してきました。その表現は日本人の美意識にも通じ、現…
2025.04.15
東山魁夷(1908〜1999)は、日本の自然と四季を題材に、静けさと精神性を描いた画家です。昭和から平成にかけて活動し、日本画の伝統に西洋絵画の技法を融合させた独自のスタイルは、今も多くの人の心をつかんで離しません。 文…
2025.04.08
現代美術家・ヤノベケンジの代表作《ジャイアント・トらやん》《サン・チャイルド》《SHIP’S CAT》を通して、未来への視線と社会への批評性を読み解きます。大阪万博や銀座SIX展示との関係も紹介。 ヤノベケンジとは?現代…
2025.04.01
みなさんは昨年の卓球男子日本代表の試合をご覧になりましたか? このグラフィックを手がけたのが、現代アーティスト・山口歴(やまぐちめぐる)です。山口は、ブラッシュストロークとカットアンドペーストと呼ばれる手法を用い、色彩と…
2025.03.25
2016年、日本の実業家・前澤友作氏がバスキアの作品《Untitled》(1982年)を約62億円(5730万ドル)でクリスティーズ・ニューヨークから購入し、2022年にフィリップスオークションへ出品。約109億円(85…
2025.03.18
日本には、千年以上の歴史を誇る伝統的な陶芸の窯元が数多く存在します。その中でも「日本六古窯」のひとつである備前焼(びぜんやき)は、釉薬を使わず高温で焼き締める独自の技法によって、素朴で力強い美しさを生み出してきました。そ…
2025.03.11
つつましく、美しく描かれた牡丹ー。 松尾敏男(1926年-2016年)は、現代日本画を代表する画家として、その生涯を通じて多くの人々に感動を与えました。 私自身、大学で日本画を学び始めた頃に、彼の牡丹の作品に心惹かれ、彼…
2025.03.04
バレエダンサーの一瞬の美しさを捉え、その内面の情熱までも描き出す“現代のドガ”——ロバート・ハインデル(Robert Heindel)。彼の作品は、躍動感と静寂が共存する独自の世界観を持ち、今なお多くの美術愛好家やコレク…
2025.02.25
ジミー大西さんは、独特の天然キャラクターでお茶の間の人気者となり、画家としても高い評価を得ています。彼の人生は、芸人から画家への転身、そして再び絵筆を取るまでの波乱万丈な物語に満ちています。 明石家さんまとの出会いと芸人…
2025.02.18
現代社会は情報が氾濫し、忙しさに追われる日々が続いています。その中で、私たちは時折、自分自身を見失いがちです。そんな時、ふと目にする風景や音楽が、過去の記憶を呼び覚ますことがあります。 私も車の運転中、サイドウィンドウ越…
2025.02.12
花井ですけど!? こんにちは。名古屋本社の花井雄介(社員)です。 アーティストの花井祐介とは漢字は違いますが、同姓同名ということもあり、会社内の会話やオークションの場で彼の名前を耳にすると、つい反応してしまうことが多々あ…
2025.02.04
韓国を代表する現代美術家、鄭相和(Chung Sang-Hwa)は、独自の技法と深い精神性で単色美術運動を牽引しました。その作品は国際的にも高く評価され、現代美術の可能性を象徴する存在となっています。 単色美術の発展への…
2025.01.28
アンドレ・コタボ(1922年~2012年)は、20世紀フランスを代表する具象画家の一人です。その特徴的な作風は、分厚く塗り重ねられた絵具(マチエール)と大胆な色彩で知られ、見る者の心を強く惹きつけます。今回は、彼の経歴や…
2025.01.21
街の郊外やトンネルに描かれた落書きを目にすることは日常的にあるかもしれません。その中でも、鮮やかな配色や深い意味を感じさせるモチーフに思わず目を奪われた経験はありませんか?今回は、アートと社会の境界を曖昧にし、独自の世界…
2025.01.14
皆さんは、心揺さぶられる作品に出会ったことがありますか? 先日、とある作品とのご縁をいただき、社内で改めてじっくり鑑賞する機会がありました。その作品は、ただ美しいだけではなく、その奥に深い物語が込められていることを知り、…
2024.12.24
日本でも古くから愛されている美人画や婦人像。その数々の作品群の中でも、フランス人画家ベルナール・シャロワ(Bernard Charoy)の描く女性像は、単なる美しさを超え、背景や風景の豊かな表現と、人物像全体から伝わる温…
2024.12.17
とある日曜日の夜、寝る前に何気なくつけていたテレビから流れた『情熱大陸』。葉加瀬太郎の情感あふれる音楽とともに、今回の主役として紹介されたのは、ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、松山智一でした。 松山智一さんは、…
2024.12.10
大小さまざまな水玉模様で飾られた「かぼちゃ」は、鮮やかな色合いが特徴的で、赤、黄色、青、白などの強いコントラストで彩られます。草間彌生と言えば「かぼちゃ」、また「かぼちゃ」を描く画家といえば草間彌生を連想するほど、このモ…